かごしま環境未来館

更新日:2024年08月28日

未来館だより65号の特集は、「動物たちのふるさととわたしをつなぐZOOさんぽ」です。
この特集記事の作成には、鹿児島市平川動物公園のスタッフの皆さんにご協力をいただきました。取材に行かせていただいたのは2024年5月!

平川動物公園取材    

最初にお話を聞かせて頂いた動物学習館で見つけたのが「ボルネオへの恩返しプロジェクト」の自動販売機です。

自動販売機1自動販売機2

この自動販売機で飲み物を買うと、売り上げの5%がボルネオの野生生物保全に役立てられます。

ところで、ボルネオってどんなところでしょう!?ボルネオと聞いて、みなさんは、どんな場所、どんないきものを思い浮かべますか?

ボルネオ島は、東南アジアの赤道直下にあり、日本の約1.9倍の面積があります。旭川市旭山動物園が2019年に発行した「ボルネオへの恩返しプロジェクト 動物の“ふるさと”への架け橋」によると、ボルネオ島は、「200種類以上の哺乳類、600種類以上の鳥類、260種類以上の両生爬虫類、そして調査するたびに新種が見つかる程の昆虫類、さらに15000種類以上の植物が確認されている生物多様性が非常に高い場所」なのだそうです。

そんなボルネオ島で暮らす仲間をもつ動物が、平川動物公園にもいるのです!知っていますか?

オランウータン1オランウータン

ボルネオオランウータンのオスのポピーです。

2023年10月にはメスのひながやってきました。平川動物公園情報誌「ZOOっと平川」No.39で特集されていますよ!

ポピーやひなの仲間たちが暮らしているボルネオ島のジャングルは、木材が伐採され、パーム油をとるためのアブラヤシや、紙パルプをとるためのニセアカシアのプランテーションによって、面積が減少しています。ジャングルが減少することは、動物たちのすみかが失われていくことにつながります。パーム油は、私たちが毎日のように食べる食品や、シャンプーや洗剤などの材料に使われているものです。動物たちのふるさとと、わたしたちのくらしはつながっているのです。

動物園を訪れたら、ぜひ、「ボルネオへの恩返しプロジェクト」の自動販売機を見つけてみてください。これもまた、「わたしたちにできること」の1つです!

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