かごしま環境未来館
CLOSE
サイトマップ
スタッフブログ
更新日:2022年04月22日
4月11日(月曜日)、かごしま環境未来館の休館日に職員研修を実施しました。
午前中は、鹿児島市環境局の方々から「第三次鹿児島市環境基本計画」などの環境関連施策について解説があり、午後からは、かごしま環境未来財団顧問の岡靖敏さん(一般社団法人あだーじょ)による講演とワークショップがありました。
「第三次鹿児島市環境基本計画」とは
今回、市の担当の方々から説明していただいた施策は、「第三次鹿児島市環境基本計画」と「ゼロカーボンシティかごしま推進計画」、「鹿児島市再生可能エネルギー活用計画」、「第二次鹿児島市生物多様性地域戦略」、「第四次鹿児島市一般廃棄物処理基本計画」です。
研修の様子
第三次鹿児島市環境基本計画
鹿児島市環境基本計画とは、鹿児島市の環境施策の基本的な方向性を示すものです。
第三次鹿児島市環境基本計画で示された鹿児島市が目指している「望ましい環境像」(将来の本市のあるべき環境の姿)は、「自然と共生し ゼロカーボンを進めるまち かごしま」。
自然からの恵みを受けながら生活している私たち。私たち市民の生活が、自然からの恩恵に感謝しつつ環境に配慮した生活が定着し、行動・技術・仕組みが脱炭素型へと本格的に変わっていくことを目標としています。
ゼロカーボンシティかごしまを実現したイメージイラスト
※イラストをクリックするとPDFが開きます
※ゼロカーボンシティかごしま:2050年までに、鹿児島市からのCO2排出量を実質ゼロ(CO2などの温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量との間の均衡を達成した状態)にすること。
ゼロカーボンシティかごしま推進計画
すでに広範囲に急速な変化が現れている地球環境。温暖化は人間によるものと断定されています。すぐにでも地球環境破壊、気候変動への対策である「ゼロカーボン」を目指すことが必要です。
「ゼロカーボンシティかごしま推進計画」では、2031年(令和13年度)の鹿児島市二酸化炭素排出量削減目標は2013年(平成25年度)比で-48%、2050年(令和32年度)には二酸化炭素実質ゼロ(ゼロカーボンシティ鹿児島の実現)という削減目標が設定されています。
鹿児島市の特徴としては、運輸部門(自家用車の使用や船舶など)の二酸化炭素排出量が全体の46.6%と最多であり、次に家庭や事業所からの排出が多いそうです。
鹿児島市再生可能エネルギー活用計画
市民・事業者・行政が一緒に積極的に再生可能エネルギーを導入・活用し、あわせて再生可能エネルギーの地産地消に取り組むことによりゼロカーボンシティかごしまの実現に貢献することを目的として作られた計画です。
基本目標
- 再生可能エネルギーの導入を拡大(太陽光発電、風力発電、バイオマス発電などの利用)
- 再生可能エネルギーの地産地消の仕組み作り
- 二酸化炭素を排出しない二次エネルギーへの移行(電気自動車や水素自動車などの普及など)
第二次鹿児島市生物多様性地域戦略
2050年の望ましい将来像に向けて短期・中期・長期の数値目標が設定され、プロジェクトが計画されています。
2050年の望ましい将来像
多様な生きものが棲む多様な自然環境が広がり、生物多様性が育む恵みに感謝し、自分たちの世代で使い果たしてしまうことなく、持続可能な方法で節度ある利用と保全・維持に努め、将来の世代へ大切に引き継いでいる自然共生社会
第四次鹿児島市一般廃棄物処理基本計画
「ごみ処理基本計画」と「生活排水処理基本計画」で構成されています。家庭から出るごみやトイレ・台所・風呂・洗濯などの日常生活で生じる排水のこともこの計画の中で数値目標が示されています。
基本理念は「みんなで資源の循環とゼロカーボンに取り組む持続可能なまち かごしま」。
第四次鹿児島市一般廃棄物処理基本計画 表紙
講演会とワークショップ
午後はかごしま環境未来財団顧問の岡靖敏さん(一般社団法人あだーじょ)から「自然と共生しゼロカーボンを進めるまち かごしま2050をめざして」と題して講演がありその後これからの鹿児島を考えるワークショップをしました。
講演の様子
ワークショップの様子
未来館では、「ゼロカーボンシティかごしま」実現に向け、講座や環境プログラム、イベントを実施しています。それらの企画やプログラム作成に向けての考え方や事例を聞くことができました。
研修の感想
鹿児島市でも、長期目標に向かってそれぞれ計画が策定されています。私も、かごしま環境未来館のスタッフとして鹿児島市の長期目標達成に向けて、市民の皆さんと一緒に短期目標達成するためにはどうしたらよいか、考えて行動していきたいと思います。また、今回の研修を生かして、少し難しく感じる鹿児島市の計画をわかりやすく楽しく来館者のみなさんにお伝えできるようになりたい!と気持ちを新たにしました。