かごしま環境未来館
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更新日:2021年05月05日
令和3年4月18日(日曜日)に、未来館講座「端午の節句~あくまき作り~」を開催しました。あくまきは「ちまき」とも呼ばれ関ケ原の戦いの際、薩摩藩が日持ちのする食糧として持参したのがはじまりという説があり、保存性が高く、腹持ちのよさから薩摩にとって長く戦陣食として活用されていたようです。次第に男子が強くたくましく育つように願いを込めて、端午の節句に食べられるようになったといわれています。昨今では4月中旬ごろから鹿児島県内のスーパーなどで販売され、購入し簡単に食べることはできますが、今回は郷土菓子あくまきの作り方を牟禮ふみよ先生に教えていただきました。
24時間灰汁汁(あくじる)につけておいたもち米を洗った竹の皮に包みます。灰汁汁につけていたもち米は少し黄色かったです。
竹の皮に包んだものをたっぷりの水から茹で始め、水を枯らさないように足しながら約2時間強火で茹で上げます。灰汁汁はアルカリ性なのでステンレスかホウロウの鍋を使います。アルミの鍋は使えません。灰汁汁のアルカリ性物質がもち米の繊維を軟らかくするとともに、雑菌の繁殖を抑え、長期保存ができるようになるそうです。
茹で上がったあくまきを包んでいた竹の皮のひもで縛ってちぎり分けます。包丁は使わず、お皿はもちろん竹の皮なので洗い物もなくエコポイント!です。
きな粉をたっぷりかけていただきました。先生はわさび醤油で食べるとまた違った風味で美味しいと話されていました。先人の知恵や想いがこもった季節の郷土菓子あくまきを端午の節句にみなさんも是非食べてみてください。