かごしま環境未来館
CLOSE
サイトマップ
スタッフブログ
更新日:2021年02月10日
写真は、美しい幾何学模様や生き物を描いたエコアート作品です。
材料にはある同じ「モノ」を再利用していますが、何からできているかわかりますか?
正解は、「ウニの棘(とげ)」です!
海にいるウニの姿といえば、鋭い棘に覆われたいがぐりのようなフォルムを想像する方が多いと思います。
一方で食材のウニといえば、あの黄色くトロっとしたものをイメージします。あの黄色い部分は何かというと、実はウニの生殖巣です。
それ以外の棘や殻などほとんどの部分は、食品加工の工程で一般的に廃棄処理されています。
また、近年地球温暖化などの影響で海洋環境にもさまざまな変化が起こっており、その一つに「磯焼け」現象があります。
磯焼け現象とは、豊かな海藻の茂る藻場が消失してしまうことで、日本中の海岸で問題となっています。その原因はウニの異常繁殖による食害です。
それを防ぐために、日本各地でボランティアを中心に増えすぎたウニを駆除する活動が行われていますが、駆除したウニの中にはナガウニなど食用にならない種類が多く、その処理の問題もあります。
そこで誕生したのがこの「ウニアート」です。
加工工程で排出された、または駆除されたウニの棘や殻、口器等を主な材料としています。
かごしま環境未来館では、令和3年3月11日(木曜日)に「ウニからアート~海の森を守ろう!棘が生み出す美の世界~」講座を開催しました。
こちらの2枚の写真は、前回の受講者作品です。(他の写真は講師の作品です。)