かごしま環境未来館
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更新日:2020年07月31日
砂浜を歩いていると、自転車のタイヤのような足あとを見つけました。
その足あとをたどってみると・・・・
ムラサキオカヤドカリがいました。
一般的なヤドカリは海の中や波打ち際で生活するのに対して、オカヤドカリの仲間は陸上で生活をしています。日中は草むらや岩の隙間などに隠れていて、夜になると活発に活動します。この砂浜には、たくさんのオカヤドカリが歩き回る姿が見られました。観察していると、前に進むだけでなく、後ろにも素早く後ずさりするのもいて、オカヤドカリの脚力の強さを感じました。日本に生息するオカヤドカリの仲間は、すべて国の天然記念物に指定されているそうです。
さて別の日に砂浜を散歩していると、再び足あと発見!今度はトラックのタイヤみたいに大きいです。
これはウミガメの足あとでした。まだくっきり残った足あとをたどってみると、そのウミガメは何度か小さなくぼみほどの穴を掘っていました。鹿児島県では、5月頃から7月頃にかけてウミガメが産卵のために上陸するようで、幸運にもこの足あとを見つけることができました。今回は産卵には至らなかったようですが、もう一度チャレンジしてほしいなと思いました。
ウミガメの産卵が見られる鹿児島には、産卵できる“いい砂浜”がまだ残っていて、それはすごく貴重なことだと思います。
未来館の展示物の中に、ウミガメがつぶやいている展示があります。
「卵を産める砂浜も少なくなったわね」
その他にも、海洋環境の変化や災害など、様々な問題が起きています。
そんな中でも、できるだけ多くの子ガメが無事に生まれ、海に旅立ってくれることを願っています。